水をたっぷりあげておけば作物は育つ。といった間違った観念を持ってはいませんか? 確かに水分は作物の成長のうえでとても大切ですが、必要以上にやりすぎると、かえって、腐ってしまったり、虫が発生してしまったなんていう失敗がおこってしまします。 逆に、十分に水をやっておらず、成長が思うように進まず、せっかくの野菜たちが枯れてしまった。という残念な結果は避けたいかぎりです。 そこで、野菜の成長に重要な水分量を測り、必要な分だけ足してあげれば、野菜の健康状態が良好に保たれ、元気な野菜を収穫できるのです。

“よい水分環境づくりで
元気な野菜づくり!”
元気な野菜づくり!”


水分計の使い方

テンションメーター
DM-8の使い方
DM-8の使い方
土壌の水分状態をあらわしたpF値を参考に作物に適した潅水時期がわかります。

棒部のゴム栓を取り、筒の中いっぱいに水を入れ、栓を閉めます。

先端の陶器の部分が作物の根の近くにくるように
土壌に埋設します。
土壌に埋設します。

1分ほどして、数値が安定したら読み取ります。

水分の適正範囲を、赤(乾燥)緑(適正)黄(過多)と色分けしてありますので、潅水時期の目安とします。常設して計測します。



主な作物の適切水分値(pF値)
土の中の水には、植物が利用できるものと出来ないものとがあります。土といろいろな力で結びついているため、同じ量でも、ある土壌では適度であっても、別の土壌ではたりないことがあります。
土質によっては水分の保持形態が違うからです。土の水の量ではなく、土の水分状態をあらわしたものがpF値です。
土質によっては水分の保持形態が違うからです。土の水の量ではなく、土の水分状態をあらわしたものがpF値です。
作物名 | 前期 | 中期 | 後期 | 潅水の留意点 |
---|---|---|---|---|
トマト | 2.5 | 1.8-2.5 | 多肥栽培では多潅水がよいが、多すぎると過繁茂、空胴果、スジグサレ果が多発するので、要注意。小水分で、萎凋するようではシリグサレ果が出やすい。 | |
キュウリ | 2.5 | 1.7-2.3 | 前期の収穫開始まで少水分、後期は多水分がよい。収穫期は潅水回数を増やす。 | |
ピーマン | 1.5-2.0 | |||
ナス | 1.5-2.0 | 少水分は根系が深くまで多くなるが、すぎると果実の光沢を失う。 | ||
ホウレンソウ | 2.3 | 2.3 | 発芽後は畝間潅水で、葉を濡らさない。 | |
アスパラガス | 1.8-2.2 | 強い乾燥を受けると若茎の発生が止まる。多潅水では穂先の開きが大きい。 | ||
イチゴ | 2.5 | 1.5-2.0 | 1.8-2.5 | 収穫期には水分不足にならない程度の少水分管理で、灰色カビ病などの発生を防止する。高設栽培はpF1.5 |
キャベツ | 2.0 | 2.3 | 2.5 | 定植前後(2~3回)の潅水で活着良し。 |
レタス | 2.0 | 2.3 | マルチ下の潅水がよい。 | |
ハクサイ | 2.0 | 2.5 | 2.5 | |
ネギ | 2.3 | 2.5 | 多潅水は軟腐病などの病害を助成する。 | |
サトイモ | 2.0 | 2.0 | 2.3 | 培土は根を痛めぬよう潅水後に行う。 |
ショウガ | 2.0 | 2.3 | 2.3 | 根が浅く貧弱なので、潅水効果大。 |
ダイコン | 2.3 | 2.5 | ||
ニンジン | 2.3 | 2.5 | 4~7葉期の潅水効果大。 |


初心者にも使いやすい
オススメ水分計
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