ECはpHとともに土壌診断の最も基本的な項目です。ECは電気伝導度のことであり、溶液中に溶け出ているイオンの量(主に、硝酸、石灰、苦土、加里などの肥料成分)をその電気の通りやすさで示しています。中でも主に硝酸(チッソ)と正の相関があるため、チッソ量を推定するのにつかわれます。純水はほとんど電気を通さないため小さな数値を示しますが、溶け出ているイオンの量が多いほど高い数値を示します。つまり、ECが高い土壌は、残存している肥料の量が多いことを示しています。ECが低すぎれば土壌中の肥料分が少なく生育不良になり、高すぎれば濃度障害で発芽不良や根傷みによる生育阻害を起こします。作物の耐塩性や適正なEC値は作物の種類や土壌の種類によって変わります 。 そこで、EC計を上手に活用し、追肥時期の目安を判断してください。

“適正な追肥をすると、
根の発育がちがう!”
根の発育がちがう!”


EC計の使い方

ポケットタイプ
防水型EC計
ECテスター11の使い方
防水型EC計
ECテスター11の使い方
土壌の上澄み液から測定し、EC値をデジタル表示します。

液体にして測定します。
測定容器のB印のついた位置まで水を入れます。
測定容器のB印のついた位置まで水を入れます。

測定する土壌を、水位がA印になるまで加えます。

蓋をして、1分ほど激しく振ります。

10分程して出来た上澄み液を測定します。



作付け時の好ましいEC値
EC (Electric Conductivity) とは土壌中に存在している肥料分の含有傾向を数字で表したものです。EC値を目安に施肥設計をたてることは、とても効果的です。
路地畑では、肥料成分のなかでも主にチッソ(硝酸)濃度がECに表れ、おおむね硝酸態チッソ5mg/土100g (10アールの土にN=5kg)が EC=0.2 に相当します。
路地畑では、肥料成分のなかでも主にチッソ(硝酸)濃度がECに表れ、おおむね硝酸態チッソ5mg/土100g (10アールの土にN=5kg)が EC=0.2 に相当します。
土壌の種類 | 果菜 | 葉菜、根菜、果樹 |
---|---|---|
火山灰土 | 0.3-0.8 | 0.2-0.6 |
砂質土 | 0.2-0.4 | 0.2-0.3 |
壌粘質土 | 0.3-0.7 | 0.2-0.5 |
強粘質土 | 0.1-0.7 | 0.1-0.5 |
黒ぼく土 | 0.5-0.8 | 0.4-0.6 |
※ 作物の種類や土壌のCEC(塩基置換容量)、腐植含有量によって若干数値が異なります。


初心者にも使いやすい
オススメEC計
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